マニュアルとトレーニングには関連があります。ここで重要なのは、基本的知識が必要なことです。新規技術が開発され製品化された時にも、基本的知識があれば新規に更新(開発)されたポイントのみ覚えればいいのです。

操作の手順のみを記載すると、それ以外の知識が必要ではないため、例えば、「右の赤いボタンを押します」と記載されていれば、それは「なぜか?」「押した場合にどのように動作するのか」「間違って押したら、どうなるのか?」を考えず、単に手順書に記載された 「右の赤いボタン」を押す。とういう行動になります。

では、新しい装置では、どうでしょうか?同じく 「右の赤いボタンを押します」 と記載されていたら、古い装置と同じ動作をするのでしょうか?もし、赤いボタンと動作が操作する人に記憶されていれば、「同じ動作をするだろう」と思い込むと思います。

このような、ミスを防止するためにも、「なぜここで赤いボタンを押すのか」を考えていれば、または教えていれば、防げるかもしれません。

100%ミスが無くなることはありませんが、ミスをなくすような、マニュアルを作成することが重要だと思われます。

また、多くのマニュアルや手順書に記載されている「何々項目を参照」と記載されています。1つの手順の中に、A1項目参照後、以下の操作を行います。その結果は、B3の項目の結果と同じになります。と記載されていれば、1つの手順を行うのに2つの別の項目を参照しなければなりません。これは、手間と時間がかかり、ミスも誘発すると思います。

手間はかかりますが、正確な操作を行うためには、すべての手順を1つの手順に埋め込むほうが良いと思います。